九谷焼、赤絵の湯呑~補修の仕方~

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すご。
皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。。

さて、今日は九谷焼の赤絵についてお話しましょう。

九谷焼は、加賀国(現在の石川県)の焼物です。
独特の色彩や、

絵具をぽってりと盛るところにその特徴があります。

触ると絵具の感触がしっかりとあります。
ぽてぽてしていて、なかなか気持ちがいい手触りです。今の器にはあまりみられないですよね。

九谷焼は他の焼物と比べて見分けるのがとっても簡単だったりします。
なぜなら、、、書いてあるからです。
「九谷」と(笑)。

何焼なのか判断できないビギナーの頃は、まず器をひっくりかえして見るのもひとつの方法かもしれません。
それで九谷焼とわかればよく観察をして、九谷焼の特徴をつかんでいけばよいのです。


高台内に「天保 九谷」という字が読み取れます。
長い年月を経た歴史的な字というよりは、どこかの小説家さんが万年筆でさらさらとサインをしたような、かわいらしい字で結構気に入っています。

写真の湯呑みは、江戸時代の天保年間(1830~1844年)につくられたものです。
天保といえば、水野忠邦がおこなった天保の改革が有名ですね。
おお、歴史の教科書に載っている時代のものです。。
ちょっと身近に感じられるようになったかな?

図柄も愛嬌があってとってもステキ。

にんまりとしたお顔で面白いですね。
愛しい姫からようやく文をもらえたのでしょうか。。


高僧(お坊さん)とふたり。
何を話しているのでしょう。。悪巧み??


梅と鶯(うぐいす)かしら。
春が穏やかな時を刻んでいますね。。

時代を経て貫入が入り、味のある色味になっています。

驚くなかれ
私はこれでお茶、、、いえ、牛乳(!)を飲むのが好きです。

うぇ、と思ったそこのアナタ。
時代変われば、飲むものも変わるんですよ(笑)。
天保時代は、人々は牛乳なんて飲んでなかったのだから。
何ならオレンジジュースでもいいと思いますよ?

今を生きる私たちが、今の生活に合わせて器を蘇らせてあげれば、それでいいと私は思うのです。
つくられた時代の人々に敬意を表するのさえ忘れなければ。

でも、、、牛乳はさすがにマズいかな(笑)。

さあ、ご紹介はこのくらいにして
今日は補修の仕方についてご説明しましょう。

本格的な補修となると古くから金と漆を使った「金継ぎ」という技術がありますが、
今日はそこまで本格的なものではなく、
普段使いで怪我をしない程度の補修をご説明します。

欠けたまま使うと、持ち運ぶときに手を切ったり、飲み物を飲むときに唇を切ったりしてしまいます。
こういったカケをどうするか。。

そこで登場するのが、

ルーターです。
このようなルーターは、いわゆるホームセンターで手に入れることができます。
お値段は1,500円くらい。

先がこのように研磨できるようになっています。

これで、カケて鋭くなっている表面を削り取り、なめらかに仕上げます。
あんまりガリガリしたら、新しいカケができてしまいますので優しくしてくださいね。。
手で撫でてみて引っかかりがなくなったら大丈夫です。

これで普段使いの食器としてお使いいただけます。
私の場合は、こんな食器で気にいったものを普段の生活で使い、目を養う練習をしています。
お師匠のまねっこです。
お師匠はこうやって普段からアンティークをそばに置き、肌でわかるように練習するのが一番上達がはやいのだと言っていました。
確かに、使ったことのある焼物だと覚えるのが早いです。

ヒビがはいったら、割れてしまったら、、、捨てる。
今の私たちはこんな風に生きることに慣れてしまっています。

でも、
せっかく何十年、何百年という時を刻んできたアンティークたち。
捨ててしまうのは、もったいないじゃありませんか。

欠けた食器を使うのは、始めは抵抗があるかもしれません。
でも、
慣れてきたら、
アンティークたちがもつ味わいの深さに、
いつの間にか虜(とりこ)になってしまっている自分を見つけることができますよ。。。

背伸びをしない、お財布に優しいアンティークから始めましょう?
古き良きものたちを、今の生活に、そして未来のために遺してあげませんか?

カテゴリー: のんびり普段の生活。   パーマリンク

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