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今日は、これまた久しぶりに日本刀についてお話したいと思います。
テーマは、「日本刀の手入れの仕方」。
前回、日本刀の購入の仕方をお話ししました。
晴れて日本刀を所持することになったら、
誰でもやりたくなるお手入れについてです。
みなさんが、時代劇などを見ているとよく
和紙を口にくわえ、片手に白い球状の何かを持ち、日本刀をポンポンやっているシーンがあります。
あれやってみたいという方、以外に多いんですよね。。
現代でも変わりなく、日本刀のお手入れにはあれを使います。
まず、
お手入れセットのご紹介。
こんな感じの木箱に入っていることが多いです。
金字で「刀剣 保存手入用具」とあります。。
中はこんな感じ。
目釘抜き、打ち粉、丁子油、柔らかい布などなど。
刀は鞘と目釘で止められているので、
まず目釘を抜かないと茎(なかご)が見られません。
お手入れは、茎(なかご)を出してからはじめますので、
まず目釘抜きで目釘を抜くところから始めます。。
刀を片手に持ち、もう一方の手でその手首のあたりを叩くと、柄(つか)から茎(なかご)が出てきます。。
茎(なかご)を持ち、ハバキを抜いて刀身だけにしてしまいます。
次に打ち粉をうって、刀身についた余分な油を落とします。
これが、よくみなさんの印象にある、ポンポンってやつです(笑)。
正式名称を「打ち粉」といいます。
拡大。
手に持った所からポンポンし始め、切先(きっさき、刀の一番先のところ)まで行ったら刀を裏返し、再び手に持った所に戻ってきます。
さて、ここで問題。
肝心の粉の正体はいったいなんでしょう?
小麦粉?
片栗粉?
いいえ、実は
砥石の粉と鹿の角を細かく砕いて粉にしたもの
が入っています。
余分な油を落とし、錆を生じさせないための先人の知恵、です。
次に余分な油を落としたら、今度は錆をよせずに保存するため、新たに油をひきます。
この油を丁子油(ちょうじあぶら)といいます。
丁子、、、調味料で言うグローブのことです。
独特のとてもよい香りがします。
これを刀身にまんべんなく塗り、鞘に戻します。
これで保管すれば、錆びる危険性が少なくなります。
このお手入れさえ怠らなければ、刀身をいつまでも美しく保ち、観賞することができるのです。
ちなみに観賞するタイミングは、
打ち粉を打って余分な油をふき取ってからです。
観賞後は、唾などが刀身についてしまっているといけないので、
もう一度打ち粉を打ち、
油を塗って鞘に納めます。
時代劇で、お侍が和紙を口にくわえているのは、
唾が刀身につくのを防ぐためです。
さて、こうして書くとお手入れはとても大変そうに見えるかもしれませんが、
コツさえつかめばとっても簡単。
か弱い(?!)【緑由】でさえ、簡単にお手入れできますから。
。。。か弱くない!という声が聞こえてきそうですが、それは今回は無視!(笑)。。。
むしろ
刀を手に入れた人は、嬉しくてうれしくて
毎日のようにお手入れをしている
というのを聞いたことがあります。
刀を持つ楽しみのひとつですね。。
実際に刀をお手入れしている写真があるといいのですが。
今度、お師匠がお手入れしているときに写真をとってきましょうか。。
お師匠、ブログデビューですかね。。
あ、私は今日左手の親指と人差し指がデビューしましたね(笑)。。