火縄銃のこと。

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先日、仕事柄どうしても火縄銃の取り扱いに慣れないといけなかったため、急遽お師匠に講習をしてもらいました。。

火縄銃を作っていたのは当時の刀鍛冶。
ええっ、と思われるかもしれませんが銃身は刀と同じ鉄。
しかも鍛錬した良質の強い鉄でないといけませんから、当然と言えば当然なのです。

当時の刀鍛冶は、つくった火縄銃の銃身に自分の誇りを込めて刀と同じように銘を刻んでいます。。

さて、せっかくなので火縄銃の取り扱い方について少しご説明しましょう。。

その1
目釘を抜く。

その2
火ぶたを切る。

その3
銃身を外す。

終わり。

番外編
尾栓(びせん)を外す。

とっても簡単なのですが、
これが
手入れが行き届いていないとこうはいかないのです。。
錆さびで銃身が外れなかったり、
尾栓が抜けなかったり。

実際、そのあとお仕事で取り扱った時には、錆さびもしくは木の部分の膨張により銃身が外れませんでした(泣)。

火縄銃は、織田信長が武田勝頼を破った長篠の戦での三段撃ちが有名です。
無敵の武田騎馬隊を、火縄銃の短所を克服して使ったことにより劇的な攻撃力を発揮した、という話ですね。

実際、火縄銃は一度撃ってからとても時間がかかります。。
黒色火薬を入れ、「かるか」という棒でしっかりと詰めます。
これが中々、、、慣れていても時間がかかる。
そのロスタイムを三人並べて順番に撃つことによってなくす、という戦法でした。

現在でも、火縄銃を使ったイベントが時々ありますが、
この三段撃ちをすることがあります。
なるほど、納得。
見事にロスタイムがなくなっているのです。。

単純なようですが、
最初に思い立ったひとはやっぱりすごいな、と思います。

ちなみに
【緑由】の地元・香川県でも火縄銃のイベントがあります。
一番近くでは、香川県丸亀市の「お城まつり」。
甲冑に身を包んだ武士が火縄の実演をします。
毎年5月3日。
よろしければ是非おいでてくださりませ。

あ、
「おいでて」
とは
「いらっしゃって」
という意味の讃岐弁の敬語です(笑)。

。。話がそれました。
また、毎週ではないですが、
月一度くらいのペースで日曜日に
丸亀城で
火縄銃の練習をしています。。
甲冑に身を包んでいる武士
ではないですが、
作務衣に身を包んだおじさまが
勇ましく
火縄銃を扱って撃っている場面に出会えるかもしれません。。

よろしければ是非いらしてくださりませ。。

火縄銃の実演では、ものすごい音に感動します。
文字通り
「胃に響く」
轟音です。

実際、戦では命中率よりも
この音で
相手方の戦意を失わせるのが目的だったのではないか、と思います。

あ、ちなみに当然のことですが、
現在の火縄銃のイベントでは
火縄銃の中に玉は入っていません。
空砲です。
それでも、本番さながらの音に感動しますよ。
玉が入っていないだけで火薬を実際に使っていますから、音量は同じなのです。
きっと、今まで聞いたことのない音だと思います。
是非、一度近くで聞いてみていただきたいです。
嫌な音、ではありません。
まさしく轟音。

ああ、言葉ではうまく言い表せられなくてもどかしいです。。

さて今度は、
火縄銃を所持したいときのお話。
日本刀と一緒ですが、各都道府県教育委員会発行の登録証さえあれば持つことができます。
持つ人が審査を受けたり、検査されたりすることはありません。

ただ、火縄銃をつかって空砲を撃つということは
火薬類取締法などの制約がありますので注意が必要です。

ご自分で火縄銃を買ってインテリアとして飾る、などは
登録証があれば大丈夫です。

火縄銃も日本刀と同じ、
男性のロマン
なところがあるようですから
お持ちになられたい男性も案外いらっしゃるのではないでしょうか。。

以上、今日は火縄銃のお話でした。。

あっ、
火縄銃全体の写真を撮るのを忘れていました!
あいかわらず、うっかり者です(笑)。。

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