香川県の伝統工芸、漆芸。。。独楽塗(こまぬり)の懐かしさ。。。

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だんだん前置きが長くなってしまって、スミマセン。
ありがたいことに、日に日にブログを読んでくださる方が増えていて、ランキング上位に位置するようになりました。
お店も一度のぞいてくださったらありがたいなー、とロゴを作ってみたのです。
日々成長できてるぞ、私。。。頑張ってる。。。(←自画自賛(笑))

さて今日は、
【緑由】が自信をもっておススメする
地元・香川県の漆器についてお話したいと思います。。

実は、香川県は漆器王国です。
知名度が低すぎて知らない人が多いのですが。
一説によると、石川県の輪島塗(わじまぬり)くらいの規模を持っているそうです。
彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、後藤塗(ごとうぬり)、象谷塗(ぞうこくぬり)という5つの漆塗りの技法は、国の伝統的工芸品に指定されているくらいです。

それくらい有名な(知名度は低いですが)漆塗り、一体いつごろから始まったのでしょう?

その昔(江戸時代)、
讃岐国高松藩に松平のお殿様が来ました。
初代藩主は、松平頼重(まつだいらよりしげ)公です。

このお殿様、実はあの有名な水戸黄門さんのお兄さんだったりします。
色々な事情があって水戸黄門さんが水戸藩の後を継ぎ、お兄さんである頼重(よりしげ)公は高松藩の藩主になりました。
それを申し訳なく思った水戸黄門さんは、自分の息子を高松藩のお兄さんの元へ養子に出し、お兄さんの息子を水戸藩主にした、という。

今TVでやっている水戸黄門シリーズも孫の相続問題を解決すべく、讃岐高松藩を目指しての旅の途中という設定になっています。。
その旅の途中に色々な地域を回って「この紋どころが目に入らぬか~!」ってやっているわけです。

ああ、話が横道にそれました。。
このお殿様が漆芸を高松藩の特産にするように命じられたのが、讃岐漆芸の始まりだといわれています。

そして、讃岐漆芸を語る上で忘れちゃいけないのが、玉楮象谷(たまかじぞうこく)という人です。

玉楮象谷(たまかじぞうこく)、、、人の名前です、念のため。
江戸時代後期、刀の鞘を塗る職人さんの家に生まれました。
若いころに京都へ行き、色々な技法を学びたくさんの人と交流しました。
高松へ帰ってきてからは中国の伝統的な漆塗りの技法を研究した成果を発揮して
存清(ぞんせい)や、蒟醤(きんま)といった技法を発展させたことでも有名です。
高松市内にある中央公園には、この玉楮象谷(たまかじぞうこく)の銅像が立っています。。

こんな風に、香川県は江戸時代から漆芸に力を入れてきたのです。
現在でも、香川県工芸高校の工芸科には漆芸について学ぶコースがあり、香川県立漆芸研究所もあります。。

ただ、知られていない(泣)。
讃岐漆芸も玉楮象谷(たまかじぞうこく)も。
漆芸で人間国宝もいるのに。。
宣伝が下手なのかなあ。。
頑張れ、香川県!

さて、写真の漆塗りは、
独楽塗(こまぬり)といいます。

文字通り子供が遊ぶ独楽(こま)のようなデザインをしているところからきています。

色々な色の漆を使って、独楽(こま)を表現しています。

でも、色味は最低限におさえ、木目(もくめ)の美しさをひきたたせて。
素朴(そぼく)ですが、味わいのある塗り物です。。

ちなみに裏面はこんな感じ。

木目(もくめ)がとても美しくでています。
漆職人の腕の良さがわかる逸品です。

残念ながら、独楽塗(こまぬり)は、国の伝統的工芸品には指定されていないのですが、
それでもこの塗りをみていると、なんだか懐かしい想いにとらわれます。。
ミカンをのせてこたつの上に。。
冬の風物詩、ですね。

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