伊万里、印判手(いんばんて)について-和ものアンティークを今の生活に-

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年の瀬も押し迫ってきました。
私も負けず、大掃除。。。アンティークの(笑)。
家の片づけは後回し。ついつい好きなことをやってしまいます。
昨日は、お風呂場で大わらわ。
水浸しになりながら、陶磁器や漆器を洗ってホコリを落としました。
今朝も朝から水につけて汚れを浮かしていた磁器をもう一度洗って、拭いて。。。
綺麗になったコたちをカメラに収めていきました。
疲れましたが、楽しいことをしていると、ホント疲れも忘れてしまいます。

これからどんどん
yahoo!オークション
INTERNET SHOP 【緑由】
出品していきたいと思っています。。。

せっかくなので、今日は綺麗になったコたちをちょっぴりご紹介。。。
伊万里焼・印判手(いんばんて)についてお話します。。
それと、このどうみても和ものな印判手(いんばんて)の食器を今の暮らしにとりいれる方法もお教えしちゃいます。。


伊万里焼の印判手(いんばんて)、猪口(ちょこ)です。

印判手(いんばんて)とは、同じ模様のものを大量につくるために
型紙摺絵(かたがみすりえ)や銅板転写で模様をつけたもののことです。
この技術で染付の早さが手描きのものと比べてとても速くなりました。

特徴は、

手で描いたものよりも線が細く、堅い感じがすることです。
ただ、細かい細工もできるようになりました。

印判手(いんばんて)は、こんにゃく印判(いんばん)といって古いものもありますが、
だいたいが明治以降のものが多いので
値段も安く、手に入れやすかったりします。

印判手(いんばんて)の面白いところは、
今では考えられないことですが、
模様が全部描かれていなかったりするところです。

このお皿。
よーく見ると端の方は、模様がなく白いままです。

型紙で摺(す)ったり、銅板で転写したりしているため、
端の曲がったところに、うまくうつせなかったことが原因だと思われます。

今では、不良品として廃棄、かもしれません。。。
でも、この時代はれっきとした正規品。
しっかり出荷されました。。

この大(おお)らかさ。。
味があって、とても愛しく思えてきます。。
きちんと描かれているより、
同じ模様なのに
一つひとつが違っていることが、
とっても面白いと思うのです。。

さて次は、
この和ものアンティークを今の暮らしでどう取り入れるか。
もちろん、そのまま使っていただいても何ら問題ありません。。

でも、
さっかくだからもうひと工夫。


猪口(ちょこ)と四寸皿(よんすんさら)を合わせて珈琲(コーヒー)カップにしてみました。
お師匠のお店ではこんな風にしてお客様に珈琲(コーヒー)をお出ししています。。

本来は、
猪口(ちょこ)は酢の物や刺身を盛り付ける食器
四寸皿(よんすんさら)は、取り皿として使われています。

なので、
猪口(ちょこ)と

四寸皿(よんすんざら。約12㎝)は

別々の模様です。

でも、セットにしてしまうと

違和感なく珈琲(コーヒー)カップになりました。

いつものマグカップを
このカップに変えたり、
お客様へのおもてなしに
このカップを使ったり。

もちろん、
珈琲(コーヒー)カップとしてだけではなく
ティーカップとしても。
デザートカップとしても。

新しいアンティークとの暮らし方、
提案してみました。。。

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夏は売り切れ。ボイセンベリー。。。冬は・・・?

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先日、ボイセンベリーなるものを食べる機会がありました。。

。。。アイスで(笑)。
寒い。。。

でもね、このアイス1日25食限定なんです。。
夏はすぐに売り切れてしまうくらい人気で。。
一瞬ためらったのですが、、、一度食べてみたかった。。
案の定、食べた後は震えました。。。(笑)。

さて、ボイセンベリーとは
日本では栽培が始まったばかりらしいですが、

ベリーの一種だそうです。
確かに、甘酸っぱさがアイスの甘さとの相乗効果でおいしかったです。

ジャムもあるそうな。

最近サプリメントとしても注目されているみたいです。
その効果は、

美白
がん予防
眼精疲労
貧血予防

わお。
美白。
いいかも。

最近、歳を重ねるごとに
食べ物の効能なんかが気になっちゃいます(笑)。

特にお肌に関すること。
日々のケアはサボってるくせに(笑)。

でも、このジャムは確かに美味しそうでした。
甘酸っぱさがありそうで甘いだけのイチゴジャムよりは大人味かな。

今日は、夕方から大掃除しています。
アンティークたちの。

ホコリをかぶったり
汚れてしまっているコたちを
洗って拭いて
磨いて。
うつむいていたコたちが
みるみる輝いていくのをみていると

やっぱり、こういうアンティークたちは
私たちと共に暮らし、過ごしていくのが一番いいんじゃないかと思います。

使ってこそ輝くコたちではないかと。

近日中に写真を撮って
yahoo!オークション

INTERNET SHOP 【緑由】
に出品していきたいと思います。

【緑由】にとってはやっぱり
手をかけて綺麗になったコたちを
そばに置いておくのではなくて
お嫁入り、お婿入りして大切に使われるように
送り出すのが至上の喜びだったりします。。

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坂の上の雲。。

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温暖な気候だと言われている香川県でも、雪交じりの雨が降っています。。
年末寒波がものすごい勢いですね。

あまりの寒さに、お仕事もろくにできず
ただひたすら暖をとっていた【緑由】。。

今日のイチバンの楽しみはNHKの「坂の上の雲」でした。
普段、【緑由】はあまりテレビは観ません。。
観るのは、開運なんでも鑑定団と大河ドラマくらい(笑)。
大河ドラマ「龍馬」が終わったので、その時間帯で「坂の上の雲」をやっており、歴史ものドラマが大好きなので引き続きこの時間帯のドラマを観ています。

「坂の上の雲」は
日露戦争を中心として、明治に活躍した愛媛県松山出身の秋山兄弟を取り上げたもの。
原作は司馬遼太郎です。

司馬遼太郎、、
そのペンネームは、
中国の有名な歴史記録家・司馬遷からきているといいます。
「司馬遷には遼(はる)かに及ばないけれど、自分も歴史を記録する人になりたい。」
その想いから、司馬遼太郎の名前はでてきたといいます。

司馬遼太郎のおかげで、秋山兄弟は一気に人々に知られることとなりました。

今日は、日露戦争開戦の回でした。
明治時代、まだ江戸時代の侍の気風が残っている時代。
男性たちは勇ましく、
女性たちは慎ましく、でも気丈で。

軍国主義という暗い影をおとした時期ではありますが、
それでも人々が力強く生き抜く、
まさに古き良き時代。

私たちが失っていたものを
何か思い出せるのではないか、と思うドラマです。。

実は、今年は第二部でした。
三部構成で
第一部は去年年末、
第三部は来年年末らしく。。。

来年の今頃は、何をしているでしょうね。。
考えただけでフラっとしますが(笑)。

のんびりゆったりまったり
ぬくぬくして過ごしていたらいいなあ、と
願っています。。

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真の雅人(みやびびと)。水石(すいせき)にみる雅(みやび)の世界。

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今日は、香南歴史民俗郷土館へ水石(すいせき)展を見に行ってきました。

香南町は高松市内にある町で、香川県で唯一空港のある町です。
香川県人は、ここから東京に向けて旅立ったりします。。

香南歴史民俗郷土館は、空港のすぐ近く。
中世の城・由佐城(ゆさじょう)があった所にあります。

館長さんは、とっても気さくで物腰がダンディな人。
水石(すいせき)素人(しろうと)の【緑由】に色々教えて下さいました。
せっかくなので、お話した内容を会話文でもう一度再現してみようと思います。

【緑由】ズバリ、水石(すいせき)の見方は?
【館長】一つの石から、自然を連想するとか石の持つ情感(じょうかん)を感じることです。
難しく考えず、石を見て色々なことを想像してください。この石は山に見える、とか人物に見える、とか。
そこにある石を使って、色々なイメージを持つことが大事です。
日本人の芸術は、ただそこにあるモノを観るだけではなくて、その後ろにあるものを想像力を働かせつつ観るということにあると思います。

【緑由】盆栽もそうですね?
【館長】確かに。でも盆栽はまだ人が手を加える余地があります。この枝は切ってしまおうとか、ここに花を咲かせようとか。
その点、水石はこれ以上手を加えることができません。ただ、そこにある形を飾るしかない。そこが水石が他の芸術よりもう一歩進んでいる点だと思います。

【緑由】なるほど。。。この石は香川県の山並みみたいです。低い山が連なってる。

【館長】そうそう、そんな風に観ていけばいいんです。
この石は、蟹(カニ)が爪で引っ掻いたように見えることから「蟹黒石」と呼ばれています。

【緑由】本当だ。。。
【館長】こんな風に一つひとつ石だけを観ていくのも良いですが、他のものを足してひとつの世界を創り出すのも水石の面白いところです。
例えばこんな感じ。

焼物の人物が空を見上げると、

掛け軸の鷹が大空を羽ばたき、

水石の山が悠然とそこにあるのです。

【緑由】うわぁ、本当に一つの世界が創り出されている!

【館長】狭い空間ですが、観る人の想像の世界は無限大、なのです。
他に、水石がそんな風にみえるということから創り出す世界もあります。

こんな感じ。
わかりませんか?もうちょっと拡大して。

観音様のお顔です。観音様がそこに鎮座していらっしゃるように見えることから、このように

厨子(ずし・仏像などを安置するためのもの)に入れてしまっています。これも一つの世界ですね。

【緑由】本当だ!観音様に見えます。優しいお顔立ちをしている。。
【館長】そんな風に見えるのも、【緑由】さんの想像力が働いてきたからですよ。
【緑由】そうなんですね。。あっ、これはポスターにあった水石(すいせき)ですね?薄い焼物の入れ物の中に砂を入れて、その上に水石(すいせき)を配置している。。

【館長】そう。この焼物を水盤(すいばん)といいます。こんな風に砂の上に水石(すいせき)を配置するのも一つの方法です。砂には小さい蟹(かに)が二匹います。肝心の水石(すいせき)には、滝が流れているような模様が入っています。

【緑由】えっ?!これ後からつけた模様じゃないんですか?

【館長】自然にできたものです。水石(すいせき)では自然にできた模様をいかに見立てるかも大事なポイントなんです。
いずれにせよ心が豊かでないと、この芸術の世界はわかりにくいかもしれませんね。。のんびり日々を楽しむ豊かな心。自然に生きる大切さ。そんなものを思い出すのに水石(すいせき)はとてもいいような気がします。
【緑由】はい。何だか観ているうちに心がすっと澄んだ気がします。今日はありがとうございました。
【館長】ありがとうございました。

とこんな感じでしょうか。。
何かラジオ局の取材みたいになってしまいました(笑)。
実際は、館長は【緑由】の元上司であり、二人で讃岐弁を使いながらもう少し騒がしく観て回ったのですが。。
館長がこのブログ見たら、あまりに綺麗な文章に仕上げていて噴き出すかもしれません(笑)。。
でも、本当に心は少し澄んだような気がしました。のんびり心を思い出す、というか。。

今日の感想。
芸術だからって難しく考えず、観ることを楽しむのが大切なんだな、って思います。
どんな風に思っても、どんな風に感じても、それは観ている人の自由。
それだけでも十分良いことだけれど、その気持ちを他にも観ている人と共有できたらそれはもっと素敵なこと。

穏やかな気持ちで、心を十二分に開放しながら、想像する。
それを優しく人と共有する。
それが、雅(みやび)の世界なのかもしれない、と
ちょびっと雅人(みやびびと)になった気持ちで考えたのでした。。

今度、水石を出展していたおじさまを質問攻めにしなくっちゃ(笑)。
あ、雅(みやび)な心、忘れそう。。。(笑)。

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江戸の根付、現代のストラップ。

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やってきましたね、クリスマス寒波。
寒い、さむーい。
外でも寒そうな風がびゅうびゅう、
普段は穏やかな瀬戸内海も白波が立っています。。。

えっと、今日はクリスマスです。
19時頃、外から「もろびとこぞりて」をうたっている声が聞こえてきました。
それも大勢で。
どこかの教会の聖歌隊でしょうか。。
私はクリスチャンではないし無宗教に近い人間なのですが、
それでも何かを信じることで
人に優しく接することができるなら
それも素敵だな、って思います。。

さてさて、今日は根付(ねつけ)について。

根付(ねつけ)というのは、
江戸時代などに人々がつけていたアクセサリーのひとつです。
アクセサリーといっても、実はとても実用的で、
紐を通してお財布や印籠、煙草入れにつけ
それを帯で挟んで落ちないようにしていました。
帯からちらりと見える、
そのちょっとした小物に
当時の人々はおしゃれと粋さを競ったのです。

現代でいうキーホルダーや携帯ストラップといったところでしょうか。。
現在でもみんなキーホルダーやストラップで個性を競ったりしますよね。一緒かな?

ちょっと横道。
【緑由】は個性を競っているわけではありませんが、
鍵には必ず鈴をつけます。
これは、我が家の(というか母親の)いいつけ(?)なのですが、
鍵を落とさないように
落ちたら音ですぐわかるようにと
物心ついた時から鈴がついていたのです。

先日、職場でエレベーターが開いていたので駆け込んだら
実は先輩が中で「開」を押して待っていて下さって
「鈴の音が聞こえたから、【緑由】が来ると思って。」
と。
本人はいつも聞いている音だから気にならないけれど、
鈴をリンリン鳴らして歩くの、認識されてる(笑)。
これも個性かしらん。

はい、余談終わり。
話を元に戻しますが、
この根付、江戸時代を中心に色々な材料・デザインが作り出されました。

色々な種類の木や骨(鹿の骨)などはもちろん
高級なものでは、
象牙なども使われました。

デザインも穴を開けただけのシンプルなものから
細かいところまで職人さんが細工を施したものまで
たくさんあります。

あまりの細工の見事さに
【緑由】も時々欲しいなーと思うことがあります。

お師匠が以前持っていた象牙の根付は、
時代を経て色んな人が大切にたいせつにしてきたもののようで
本当に美しい飴色になっていました。
象牙が最上のものとして扱われる理由がよくわかるなぁ、って思ったものです。

根付(ねつけ)は
てのひらに乗るくらいの小さいものが多く
場所をとらないし、高級なものでも手を出しやすいので
根付(ねつけ)専門のアンティークコレクターがいたりします。

アンティークを集め始めると
最初は色々なものを集めたりするのですが、
そのうち自分が好むものというのが分かってくるようで、
誰々さんは焼物、とか
誰々さんは根付、とか
誰々さんは軍隊物、とか
コレクターにも専門性がでてきます。

【緑由】はまだ試行錯誤。
焼物や刀が好きだったりしますが、
でもどちらかというと
そんな専門を持たずに
かわいい、とか
ステキ、とか
思ったものを皆さんにオススメできたら、
というのが願いだったりします。

そうです、
【緑由】はコレクターではないのでした(笑)。

お師匠の座右の銘
「骨董屋は収集家(コレクター)になってはいけない。」
を忘れてしまうところでした。。

さて、今日ご紹介しているのは、赤瑪瑙(アカメノウ)です。
別名・山珊瑚(ヤマサンゴ)ともいいます。

色々な形の
色々な大きさのものがあるので
組み合わせたり、
一個だけ紐を通してそのまま携帯ストラップにしたりする人がいます。

男性ならベルトをしているので、
その昔帯に挟んだように
ベルトにひっかけたりしているようです。

【緑由】の知り合いの先生もそのようにしていて、
粋だなあ、って思いました。

今も昔も変わらぬ人の暮らしを感じたような気がして
なんだか懐かしいような気持ちになったのでした。

小さいものはセットにしてyahoo!オークションに
大きいものはINTERNET SHOP 【緑由】で出品しています。。
yahoo!オークション【緑由】
INTERNET SHOP 【緑由】

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師、走る12月もあともう少し。。。漆塗について-材質の見分け方-。

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こんばんは。
一足早くクリスマスケーキを食べて、胸やけを起こした【緑由】です。。。(笑)。

今日は約一カ月ぶりに骨董市に行ってきました。。

海のそばで行われる骨董市だし、寒いのを覚悟してヒートテックのパッチ(今でいうレギンス?)まで着用していったのですが、
それほど気温が下がらなかったのと、、ストーブが山ほどあったのであまり寒いと感じることはなくてとても助かりました。。

今日の仕入れたものは、

二段重ねのお重です。
お正月も近いことだし(近すぎる?!)
今の時期にぴったりです。

このお重、一見地味に見えますが蓋裏を見てみるとなんと、

こんなに豪華な蒔絵が施されています。
拡大すると


こんな感じ。

もみじはとても繊細で

雀(スズメ)はとてもかわいらしく飛び交い

お花は豪華絢爛です。

職人さんの匠の技を垣間見たような気になります。
こんなお重に入ったおせち料理、とってもおいしそうに見えるだろうなあ。。
お正月は着物で過ごしたくなるかも。。

このころのお重の材質は、もちろん木材。
現在のようにプラスチックに漆を塗った簡易なものではありません。
なので、触っていても木のぬくもりが感じられるようですし、なんとなく落ち着く気がします。

昔のものはいいなあ、と感じる瞬間です。

さて、今回はお重を例に出しましたが
漆塗りのものは、その材質は大きく木材とプラスチックとに分けられます。

アンティークとして扱われるのは、もちろん木材の方です。
その見分け方についてお話します。

木材のものは
ぶ厚みがあったり、よーくみると表面に木目がみえたりしますので、これを参考にして下さい。

そして何よりも明確にわかるのが

水に浮かぶ

ということです。
プラスチックのものは、貯めた水にいれると必ず沈みます。。
お椀や木皿など、一見材質が分かりにくい時に試してみるといいと思います。

アンティークのプロも使うすぐれ技です。
是非、お試しあれ。

今日は、お正月までの期日も迫っていることだし、初めて仕入れたものを当日出品というスピード出品を体験しました。
yahoo!オークション【緑由】

写真撮って、編集して、出品する。。。
仕入れで集中していたので、疲れて帰ってきたのですが、頑張ってみました。。。
今日はとてもよく眠れそうです。。

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織部焼で何しよう?

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今日は織部焼についてお話しませう。

織部焼は、美濃焼です。
へ?となるかもしれません。

美濃焼の中に織部焼という種類があると思っていただいたらいいでしょうか。
美濃焼がかんきつ類なら、織部焼はレモンといったところ。
。。うまい例えではないかしらん(笑)。

さて、織部焼は戦国時代から江戸時代初期にかけて活躍した古田織部が始めた焼物です。
古田織部は、千利休の弟子でその中でも利休七哲に数えられています。

。。。難しいですかね。。。
えーっと
むかし、千利休というとても有名なお茶人がいました。
豊臣秀吉にも愛され(のちに疑われて切腹させられましたが)、茶道にとても貢献した人です。
その千利休にはもちろん、たくさんのお弟子さんがいましたが、そのお弟子さんの中でも特にすぐれた人を7人集めて「七哲」といったのです。
利休と七人のお弟子。
3人加えて「十哲」という時もあります。。

さて、その七哲のひとりである古田織部が始めた織部焼は、
一目でそれとわかるようなデザインです。

この焼物も初心者にはとっても見分けやすい。

鉄釉と

緑釉です。

この茶色と緑のコントラストやデザインはとっても有名なのです。
鉄釉の素朴で飾らない色彩。
それでいて、緑釉で華やかさもあらわす。

わかりやすいですが、味わい深いのです。。。

織部焼は特に女性にとても人気のある焼物だそうです。
茶道具としてはもちろん、
お料理を盛り付けるのにもこの色彩が絶妙なバランスなのでしょうか。。

本日ご紹介したのは、お茶道具の建水(こぼし)です。
この建水、他にどのように使いましょうか。。
花入れ、小物入れ、、、

さすがにこれで牛乳を飲もうとは思いません(笑)。

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日本刀の手入れの仕方。。

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今日は、これまた久しぶりに日本刀についてお話したいと思います。
テーマは、「日本刀の手入れの仕方」。

前回、日本刀の購入の仕方をお話ししました。
晴れて日本刀を所持することになったら、
誰でもやりたくなるお手入れについてです。

みなさんが、時代劇などを見ているとよく
和紙を口にくわえ、片手に白い球状の何かを持ち、日本刀をポンポンやっているシーンがあります。

あれやってみたいという方、以外に多いんですよね。。

現代でも変わりなく、日本刀のお手入れにはあれを使います。
まず、
お手入れセットのご紹介。

こんな感じの木箱に入っていることが多いです。

金字で「刀剣 保存手入用具」とあります。。

中はこんな感じ。

目釘抜き、打ち粉、丁子油、柔らかい布などなど。

刀は鞘と目釘で止められているので、
まず目釘を抜かないと茎(なかご)が見られません。
お手入れは、茎(なかご)を出してからはじめますので、
まず目釘抜きで目釘を抜くところから始めます。。

刀を片手に持ち、もう一方の手でその手首のあたりを叩くと、柄(つか)から茎(なかご)が出てきます。。
茎(なかご)を持ち、ハバキを抜いて刀身だけにしてしまいます。

次に打ち粉をうって、刀身についた余分な油を落とします。
これが、よくみなさんの印象にある、ポンポンってやつです(笑)。
正式名称を「打ち粉」といいます。

拡大。

手に持った所からポンポンし始め、切先(きっさき、刀の一番先のところ)まで行ったら刀を裏返し、再び手に持った所に戻ってきます。

さて、ここで問題。
肝心の粉の正体はいったいなんでしょう?

小麦粉?
片栗粉?

いいえ、実は
砥石の粉と鹿の角を細かく砕いて粉にしたもの
が入っています。

余分な油を落とし、錆を生じさせないための先人の知恵、です。

次に余分な油を落としたら、今度は錆をよせずに保存するため、新たに油をひきます。

この油を丁子油(ちょうじあぶら)といいます。

丁子、、、調味料で言うグローブのことです。
独特のとてもよい香りがします。

これを刀身にまんべんなく塗り、鞘に戻します。
これで保管すれば、錆びる危険性が少なくなります。
このお手入れさえ怠らなければ、刀身をいつまでも美しく保ち、観賞することができるのです。

ちなみに観賞するタイミングは、
打ち粉を打って余分な油をふき取ってからです。

観賞後は、唾などが刀身についてしまっているといけないので、
もう一度打ち粉を打ち、
油を塗って鞘に納めます。

時代劇で、お侍が和紙を口にくわえているのは、
唾が刀身につくのを防ぐためです。

さて、こうして書くとお手入れはとても大変そうに見えるかもしれませんが、
コツさえつかめばとっても簡単。

か弱い(?!)【緑由】でさえ、簡単にお手入れできますから。
。。。か弱くない!という声が聞こえてきそうですが、それは今回は無視!(笑)。。。

むしろ
刀を手に入れた人は、嬉しくてうれしくて
毎日のようにお手入れをしている
というのを聞いたことがあります。
刀を持つ楽しみのひとつですね。。

実際に刀をお手入れしている写真があるといいのですが。
今度、お師匠がお手入れしているときに写真をとってきましょうか。。
お師匠、ブログデビューですかね。。

あ、私は今日左手の親指と人差し指がデビューしましたね(笑)。。

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今日も京焼。

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お話する内容が、かたよってしまってますが。。
今日も京焼についてお話ししたいと思います。


祥瑞造の黒釉、筒形茶碗です。

私は、抹茶碗は黒色が一番好きです。
抹茶の緑が、黒色でとても映えるからなのですが、
仕入れでもやっぱり好きな黒色を多く仕入れてしまいます。。


筒形は、その名前のとおりふだんみなさんが想像する抹茶碗より少し高めの筒になっている形の抹茶碗のことをいいます。
筒形だと抹茶が冷めにくく、冬のお手前に使われたりします。


高台はこんな感じ。
白に近い上品な土色で、京焼だとわかります。

この抹茶碗は典型的な京焼なのですが、
京焼は、色々な形やデザインがあります。
焼物について、
その産地がわからなければ京にもっていけ
といわれるほどです。

その理由は、
その昔、京の都は日本の中心であり、
日本全国から色々な陶工が京に集まり、
焼物を焼いたためだといわれています。

余談ですが、
逆に京から地方に陶工がやってきて京風の焼物を焼いたりもしました。
【緑由】の地元香川県では、平賀源内がつくりだした源内焼も
京焼の流れをくんでいます。

。。。源内焼。。。
いつか扱いたいなあ。。
京風の上品なデザインと独特の釉薬の色がとても魅力的だったりします。

さて、話を元に戻しましょう。
いつものように
抹茶碗を抹茶碗としてはもちろん、
他のものに使えないか考えると。。

ご飯茶碗、などどうでしょう?
筒形でちょっと深めですが、
だからこそ上品に見えるような。
紫蘇(シソ)のふりかけなんか振ったら料亭のご飯みたいに。

あとは、
最近マイブームの
ぜんざいなんかどうかな。。
お椀代わりに抹茶碗。
うん、いいかも。

私のお友達で、
お手前関係なく
普段ふつうにお抹茶をたしなむお友達がいますが、
それはそれでとってもステキ。

でも、中々そんな風に暮らせなかったりしますよね。

お気に入りの器を
形や用途にとらわれず
いつもそばに。

【緑由】のめざすアンティークとの生活です。

ちなみに【緑由】がこの抹茶碗を使うなら、、、
やっぱり牛乳飲みたい(笑)。
黒に白のコントラストがキレイだろうなぁ。。

どんだけ牛乳好きなんでしょう(笑)。
いや、かなり好きなんですよ(笑)。

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備前焼について。

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久しぶりに(!)アンティークなお話をしたいと思います。
今日は、備前焼について。。

備前焼は、備前国(現在の岡山県)の焼き物です。
日本には古代より六古窯(ろっこよう)といって、6つの有名な焼物がありますが、備前焼もそのひとつです。。
釉薬を使わず、焼成時に自然にできる景色を楽しむ焼き物です。

その素朴ながら深い味わいのある形や景色(模様)は、
自然のなせる業であり、とても人気があります。

土色は、どちらかというと褐色系でしょうか。。

焼物に詳しくない方でも、
備前焼から始められると見分けがつきやすくていいかもしれません。

備前焼を楽しむコツは

ゴマ。
上部に見える黄色い点々のようなものです。
焼くときの灰が自然に溶けてくっついたものです。

次に

緋襷(ひだすき)。
文字通り
緋(赤色)の襷(たすき)がかかっているように見えるためです。
赤の線がたくさんはいっているでしょう?

他にも色々ありますが、
主な特徴としてはこれくらい。
特に緋襷(ひだすき)は、備前焼の特徴ですので見分けるときにとても便利。
それに美しいですしね。

備前焼は、ビールを飲むのに細かい泡がでてとてもいいといわれています。
他にも、焼酎を飲んだりするのにも雰囲気がでていいですよね。
日本酒などのお酒類を飲むイメージがあるようにも思います。
コーヒーカップ等もあります。

あとは、お茶道具や華道具としてもよく楽しまれます。

これは一輪挿しにしたり、茶入れにしたり。

ミニチュアの徳利は、野花をちょっと活けるのに最適です。もちろん、そのままインテリアとして飾っても。

先ほども言ったように、
備前焼は自然釉薬を楽しむ焼き物ですから、
ひとつとして同じものはできません。
色々な景色(模様)を楽しむ焼き物です。
そこが人気の理由なのかもしれません。。

さて、今回ご紹介した中に、
備前焼作家・吉岡初稲さんの作品があります。



の3点です。
どれも銘(陶印)が

「玄」というのがそのシルシです。

吉岡初稲さんは、ご主人の吉岡裕之さんとご夫婦で「玄界屋」という窯を築いていらっしゃいます。
ご主人とお話したことがありますが、とても温和で優しい作品通りのお人柄でした。
機会があれば、初稲さんともお話いてみたいものです。。

【緑由】も備前焼は大好きな焼物のひとつです。
仕入れの時も、ついつい備前焼に目がいってしまいます。
仕入れられたらとても嬉しくて、いつまでも撫でなで。
その肌触りなど、いつまでも楽しんだりしています。

余談ですが、古い焼き物はそうやって色んな人が愛でて今に受け継がれてきており、
少しずつ表面がなめらかになってきてその肌触りはとても柔らかです。
そういうところが骨董(アンティーク)としての価値があったりするのです。。

人が愛し受け継いできたものを楽しむ。。。
その歴史を楽しむ。。。
それが、骨董(アンティーク)を楽しむ秘訣(ポイント)だったりします。

難しいことは考えず、
可愛いと思うものを
美しいと思うものを
愛しいと思うものを
撫でなで。。

これであなたも骨董愛好者(アンティークユーザー)です。

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