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香川県立ミュージアムでのんびり。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! 今日は金曜日。 香川県立ミュージアムでは、毎週金曜日に閉館が午後7時まで延長されます。。 仕事終わりに、「第57回日本伝統工芸展」に行ってきました。 結構たくさん人がいました。 みんなお仕事帰りなのかな。。 香川県立ミュージアム「第57回日本伝統工芸展」へのリンク 日本全国の工芸士や人間国宝の作品が300点ほど並んでいて圧巻でした。 もちろん作品は近年つくられたもの。 でも、そこはやっぱり「伝統工芸展」。 伝統的な技法でつくられたものが並び アンティークに通じるものがあります。。 展示では、漆塗りについての説明と見本があって 触ることができました。 蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、彫漆(ちょうしつ)。。。 どんなふうな素地でどんなふうにつくられていくのか。。 普通見ることができない過程が見られてとても面白かったです。 漆塗り、たくさん興味がわいてきました。。 やきものは、、やっぱり難しい。。 備前焼はすぐわかりましたが(笑)。 でも、 あれは、、、萩焼なの・・・? 現在の工芸士がつくりだしたもの。 伝統を受け継ぎながら新しい試みもしているはずですから 掟(おきて)どおりではないにしても・・・? うーん、まだまだ勉強不足です。。 難しいけど、楽しい。 頑張って学ばないと!

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砥部焼と讃岐うどん。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! 今日は、【緑由】が住む四国の愛媛県のやきもの。 砥部焼についてお話しましょう。。 砥部焼と聞いて思い浮かべるのは、 白地に呉須(ごす)で描いたものではないでしょうか。 伊万里とよく似た雰囲気を持っていますが、 砥部焼は、伊万里よりも白地が若干グレーがかっています。 それは、 土のなかに伊予砥(いよと)と呼ばれる、愛媛県で産出されていた砥石の粉を混ぜたのが始まりだからです。 肌が純白ではない分、暖かみがあり優しい雰囲気を醸(かも)し出します。。 初心者だと、 白地に藍の染付のやきものは伊万里、という固定概念があるので 砥部焼を伊万里と間違える可能性があります。 (【緑由】も何度もお師匠に呆れられました。。) 砥部焼と伊万里を見分けるコツは 重さ、です。 砥部はどちらかというとぼってりとした厚みで ずっしりとした重さがあるのです。。 それと、先ほど言った肌の色味。 これは二つを比較してみないと中々わかりにくいので やっぱりたくさん見ることが必要かもしれません。。 たまーにこういうズルもできますが(笑) わかりやすい(笑)。 さて、他には こういった花器もあります。 伊万里の気高い美しさとはまた違った 暖かくて柔らかい素朴な雰囲気を持ったやきものだといえると思います。 あと、わかりにくいのが これです。 これはもう、全くと言っていいほど砥部焼だとはわからない。。 高台を見てもわかりません。。。 ということで シールでカンニングです(笑)。 【緑由】もまだまだ修行が足りません。 頑張らねば。。 【緑由】個人の砥部焼のイメージは 讃岐うどんを食べる器として。 同じ四国だからか、 … 続きを読む

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昔の道具を今の生活に。。油壺(あぶらつぼ)の歴史と使い方。。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! おっとっと。 今日は、少し更新が遅れてしまいました。。 今日は、油壺(あぶらつぼ)についてお話しませう。 昔むかし、まだ電気がなかったころの話。 人々は、菜種油をつかって明りをとっていました。 その菜種油を入れて保管しておくのにつかわれていたのが、この油壺(あぶらつぼ)。 胴がどっしりとして 首が小さくすぼまっているのが特徴です。 実際に使われていた油壺(あぶらつぼ)かどうか見分けるのは、とっても簡単。 口の部分の 匂いを嗅いで下さい(笑)。 油のにおいが微(かす)かにでもしたら、 それは、実際に使われていた油壺(あぶらつぼ)で、時代のあるアンティークだということがわかります。 。。。案外、原始的な手段で古さを見分けるのもアンティーク界ならではですね。。。(笑)。 油壺(あぶらつぼ)は、小さくて色々な種類があるので 専門のコレクターがいらっしゃったりして 人気商品だったりします。 この九谷焼の油壺(あぶらつぼ)も ぽってりとした胴部分が 手の中にすっぽりと納まって 肌触りも抜群。 ずっと撫(な)でなでしていたいコです。 そうそう、 伊万里や九谷焼で人気なのが こういう模様(落款?)が入っているとき。 「角福(かくふく)」といいます。 文字通り、四角のなかに「福」が入っているから。 他にも、渦巻きのようにみえるようにデザイン化した「福」、 「渦福(うずふく)」なんかもあります。 油壺(あぶらつぼ)は、現在ではそのままインテリアにしたり 一輪挿しにしたり。 花器として使われることが多いでしょうか。。 現代の生活の中のちょっとしたアンティークとして とても重宝するコだったりします。。。

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京焼の流れをくむ、神懸焼(かんかけやき)と抹茶碗の形。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! 昨日に続き、今日も【緑由】がおススメする、地元・香川の隠れた名品についてお話します。。 今日はやきもの、神懸焼(かんかけいやき)についてです。 神懸焼(かんかけやき)は、香川県小豆島のやきものです。陶印に「神懸」とあります。 神懸(かんかけ)の名前の由来は、 ①その昔、応神天皇が小豆島の岩肌に鉤(かぎ)を懸けて登ったことから鉤懸(かぎかけ)→神懸(かんかけ)と呼ぶようになったから ②その昔、神功皇后が三韓より帰ってきたときに小豆島に立ち寄り、土を発見した など色々あります。 小豆島には、自然が美しい寒霞渓(かんかけい)という観光地がありますが 明治時代中ばになって平賀源内(ひらがげんない)の直弟子、久保祖舜(くぼそしゅん)の助言を得て、この寒霞渓で神懸焼をつくりあげました。 平賀源内(ひらがげんない)がつくった源内焼(げんないやき)は、京焼の流れを汲んでおり神懸焼(かんかけやき)も同じです。 質感などは、京焼とそっくりです。 神懸焼(かんかけやき)は、二種類の釉薬がかかっていることが特徴です。 焼成中にその釉薬同士が混じりあい独特の色味を出します。 この抹茶碗は、緑系の釉薬が二種類かかっているので少しわかりにくいですが、美しい色合いをしています。 ちなみに高台はこんな感じです。 抹茶碗の形は、 馬盥形(ばたらいなり)といいます。 馬の盥(たらい)のような形をしているところからきています。 夏の暑い季節に用いられる抹茶碗です。 基本的に、平らで口が広いものは夏用の抹茶碗だと考えていいかと思います。 ちょっと時期が早いかな(笑)。 2日連続で香川県の工芸品について話してしまいました。。 結構、すごい工芸品があるのにもったいないな。。 知名度が低すぎますね。。残念。 香川県は讃岐うどんだけじゃないぞお。

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香川県の伝統工芸、漆芸。。。独楽塗(こまぬり)の懐かしさ。。。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! だんだん前置きが長くなってしまって、スミマセン。 ありがたいことに、日に日にブログを読んでくださる方が増えていて、ランキング上位に位置するようになりました。 お店も一度のぞいてくださったらありがたいなー、とロゴを作ってみたのです。 日々成長できてるぞ、私。。。頑張ってる。。。(←自画自賛(笑)) さて今日は、 【緑由】が自信をもっておススメする 地元・香川県の漆器についてお話したいと思います。。 実は、香川県は漆器王国です。 知名度が低すぎて知らない人が多いのですが。 一説によると、石川県の輪島塗(わじまぬり)くらいの規模を持っているそうです。 彫漆(ちょうしつ)、蒟醤(きんま)、存清(ぞんせい)、後藤塗(ごとうぬり)、象谷塗(ぞうこくぬり)という5つの漆塗りの技法は、国の伝統的工芸品に指定されているくらいです。 それくらい有名な(知名度は低いですが)漆塗り、一体いつごろから始まったのでしょう? その昔(江戸時代)、 讃岐国高松藩に松平のお殿様が来ました。 初代藩主は、松平頼重(まつだいらよりしげ)公です。 このお殿様、実はあの有名な水戸黄門さんのお兄さんだったりします。 色々な事情があって水戸黄門さんが水戸藩の後を継ぎ、お兄さんである頼重(よりしげ)公は高松藩の藩主になりました。 それを申し訳なく思った水戸黄門さんは、自分の息子を高松藩のお兄さんの元へ養子に出し、お兄さんの息子を水戸藩主にした、という。 今TVでやっている水戸黄門シリーズも孫の相続問題を解決すべく、讃岐高松藩を目指しての旅の途中という設定になっています。。 その旅の途中に色々な地域を回って「この紋どころが目に入らぬか~!」ってやっているわけです。 ああ、話が横道にそれました。。 このお殿様が漆芸を高松藩の特産にするように命じられたのが、讃岐漆芸の始まりだといわれています。 そして、讃岐漆芸を語る上で忘れちゃいけないのが、玉楮象谷(たまかじぞうこく)という人です。 玉楮象谷(たまかじぞうこく)、、、人の名前です、念のため。 江戸時代後期、刀の鞘を塗る職人さんの家に生まれました。 若いころに京都へ行き、色々な技法を学びたくさんの人と交流しました。 高松へ帰ってきてからは中国の伝統的な漆塗りの技法を研究した成果を発揮して 存清(ぞんせい)や、蒟醤(きんま)といった技法を発展させたことでも有名です。 高松市内にある中央公園には、この玉楮象谷(たまかじぞうこく)の銅像が立っています。。 こんな風に、香川県は江戸時代から漆芸に力を入れてきたのです。 現在でも、香川県工芸高校の工芸科には漆芸について学ぶコースがあり、香川県立漆芸研究所もあります。。 ただ、知られていない(泣)。 讃岐漆芸も玉楮象谷(たまかじぞうこく)も。 漆芸で人間国宝もいるのに。。 宣伝が下手なのかなあ。。 頑張れ、香川県! さて、写真の漆塗りは、 … 続きを読む

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伊万里の瑠璃。。。御神酒徳利(おみきとっくり)の使い方。。。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 INTERNET SHOP 【緑由】オープンしました! 実は、 INTERNET SHOP 【緑由】 昨日、オープンしました。 あまりにもひっそりとオープンしたので、 店主の【緑由】さえ、昨日のブログで報告し忘れたくらいです(笑)。 もっと派手に宣伝したらいいのでしょうが、 のんびりまったり、ゆっくりとお客様とのコミュニケーションをとりたいと思っていますので、 これくらいがちょうどいいかな?と思います。。 このブログを読んで 【緑由】がご紹介するアンティークたちに興味を持ってくださったら、 とても嬉しいことです。 もちろん、アンティークをお嫁やお婿にもらってくれて 末永くかわいがってくださるのは、もっと嬉しいことですが。。 さて、今日は御神酒徳利(おみきとっくり)についてお話しませう。。 御神酒(おみき)は神様へお供(そな)えするお酒のこと、 徳利はお酒やお醤油など液体のものをいれる器のことです。 ふつう徳利は数にはこだわりませんが、 御神酒徳利(おみきとっくり)の場合は一対(いっつい)、つまり2点で一組として供(そな)えられます。 また首の部分が細長く、鶴首(つるくび)のようになっているのも特徴です。 なぜこのような器を徳利(とっくり)というのかについては、色々な説がありますが、 お酒を注(つ)いだ時に、「とくりとくり・・・」というからだという話があります。 この徳利(とっくり)もきちんと 「とくりとくりとくり・・・」と よくお酒のCMであるような 何とも言えないまろやかでおいしそうな音がします。 次はやきものについですが、 これは伊万里焼の瑠璃(るり)というものです。 高台部分の素地の白さは伊万里独特のものです。 また釉薬は瑠璃(るり)といわれる鮮(あざ)やかな紺色(こんいろ)です。 たった一色ですが、心に残る色です。。 今使われている徳利(とっくり)とはまた違った、アンティークらしい形。 珍しい色。 こんな御神酒徳利(おみきとっくり)は、今では インテリアや一輪挿しとして使われる方が多いようです。 2点セットですが、1点ずつ離れて置いてもいいかと思います。 お家に遊びに来たお客様に 「あれ?さっきも見たのに、ここにも同じものがある♪」 … 続きを読む

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うぇ?あんもち雑煮。とご来光。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 明けました2011年。 今年はどんな年になるのでしょうか。 今年も良い年だといいなあ。。 さて、2年ぶりに真夜中初詣に行ってきました。 場所は、、、奈良! 元旦になったとたんに出かけ、 午前4時に着いてお参りを済ませ、 そのままとんぼ返り。 午前10時頃には高松へ戻っていました(笑)。 その途中、明石大橋のよく見えるSAで停まったのですが、 なんと! 初日の出を見ることができました。 最初は何でこんなに人が集まっているんだろう? と思って近づいたのですが、、 みんな同じ方向見てる、、、 うっすら明るい? あ、初日の出だ! ということで慌てて【緑由】もカメラをかまえたのです。。 すぐにも出そうな勢いでしたが、 いかんせん 天気が悪くて、雲が多く。 ゆっくりゆっくり。 ちょっぴり後光が差してきました。 あ、少し見えてきた! フライングで柏手を打つ音が聞こえたりしました。 ご来光です。。 こういうとき、どうしたらいいんでしょうかね。。 何となく、本能のような感じで【緑由】も柏手を打ち、お願い事をしました。。 あれ?お願い事はおかしいのかな?? ま、いいか。。 ところで ご来光を見るということは、 当たり前ですが、太陽が昇る前から待つということで。 ということは、 一日のうちで最も寒い時間 放射冷却の起きる時間に待っていたということです。 本っ当に寒かった。。ぴー。 そうそう、 … 続きを読む

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【緑由】オープン!

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 大みそか。 とうとう明日は、2011年です。 2011年。 【緑由】にとっても大切な年となりそうです。 そうです。 インターネットショップ【緑由】 オープンします! INTERNET SHOP 【緑由】 もっと派手に始めるのかな、と思っていましたが。 メインの画像も結構、おとなしい感じとなり。 ひっそりとオープンすることになりそうです。 。。。私らしい(笑)。 元々、ゆったりのんびりが好きな私ですから、 こんなオープンの方が好きです。 ちまちまと更新しながら。 ゆったりと、アンティークと向き合いながら。 ちょっとずつお客様と距離を縮めて。 アンティークがお婿・お嫁にもらわれていくのを 目を細めて送り出していきたいと思います。 とりあえず、25点から始めます。。 頑張るぞー!

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ありゃりゃ。。。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 失敗! なんと、昨夜はブログを更新しようと思ってパソコンを開き、 ちょっと暖をとるために布団に潜ったら。。。そのまま寝てしまっていました(泣)。 お化粧も落とさず、パジャマにも着替えず、そのまま。。 。。。時々やってしまうんですよね、、、行き倒れ。 せっかく毎日更新できていたのに! 昨日、年賀状を仕上げました(遅い。。) 今朝、やっとポストに投函。 早く集配が来てくれるように コンビニではなくて 郵便ポストに投函したのに 集配は 13時ですって(笑)。 年賀状は、いわゆるウサギのではなくて 近況報告みたいになりました。 文面は、 「みなさま、いかがお過ごしでしょうか。。  去年のオークションに続き、ネットショップをオープンしました。  大好きなアンティークに囲まれて、今年も楽しい一年になりそうです。  みなさまにとっても良い一年となりますように。。」 ブログを読んでくださっているみなさまにも同じ言葉を。 今年もお世話になりました。 来年も【緑由】をどうぞよろしくお願い申し上げます。 そして、 明日。 INTERNET SHOP 【緑由】をオープンします! 来年も心機一転。 頑張っていきまーす。

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萩焼。。。その特徴と魅力。

ブログランキングにご協力お願いしまーす。 ↓クリックして下さるとカウントされてランキングが上がります。。 年末の疲れもそろそろ出始めて。 今日は半日、ぐーぐーぐー。 まったりのんびりが好きな【緑由】の本領発揮!な一日でした。 いや、これは怠け者なだけかな。。。(笑)。 さて、今日は萩焼についてお話したいと思います。 やきものはよく「一楽、二萩、三唐津」と言われたりします。 萩焼は、やきものの中でも2番目によいとされているやきものです。 萩焼の歴史は今から400年ほど前から始まります。。 豊臣秀吉の時代、朝鮮の陶工が来てやきものを焼き始めたのが最初です。 現在の山口県萩市で焼かれました。 藩主である毛利輝元が自分の藩で作らせ、毛利藩の御用窯となりました。 萩焼は、長い時間をかけて低い温度でゆっくりと焼かれます。 そのため、感触的に柔らかい感じがして、表面には細かいヒビが入ります。 もちろん、このヒビは欠陥ではありません。 このヒビを貫入(カンニュウ)といい、器に水分を入れた時にその水分を吸収するという特性があります。 つまり、長く使えば使うほど色んな水分を吸収し、器自体の色味が変わっていくのです。 抹茶碗では、その水分は抹茶であるため、 それを「茶慣れ(ちゃなれ)」といいます。 もしくは、「萩の七化け(はぎのしちばけ)」といったりします。 デザインは、素朴なものがほとんど。 模様をつけたりはせず、 釉薬(ゆうやく。土の上からかけるコーティングのこと)も透明や白く濁るものがかけられるくらいです。 そして高台に少し特徴があります。 それは、切高台(きりこうだい)と呼ばれる形。 高台の一か所を三角に削って(切って)いるのです。 つまり、 切高台(きりこうだい)になっていたら、まず萩焼とみるところから入っていってもいいかと思います。 以上、萩焼のお話でした。。。 今日はちょっぴり堅苦しいお話になってしまいましたね。 【緑由】が個人的に持っている萩焼のイメージは、 「とっても優しい薄紅(うすべに)色の柔らかいやきもの」です。 絵付(えつけ。表面に描かれる模様や柄のこと)も特になく 柔らかな白の釉薬(ゆうやく)がかかった女性のようなやきものだなあ、といつも思います。 眺めていると、ほっこりします。 使えば使うほど、雰囲気が変わる器というのも魅力的ですね。 器と一緒に歴史を刻めるなんて素敵。 長い時間を共に過ごして、 そのあとは次の人に受け継いでもらう。 … 続きを読む

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